東洋蓄音器

 

この東洋蓄音器は 大正元年7月設立の株式会社と大正3年1月に設立された合資会社の2社があって
どちらも同じラクダ印なのですが 株式会社の方では 自社吹込み盤を製造し 合資会社の方では
複写盤を専門に製造していました はじめのうち両社は 同じラクダ印で製造をしていましたが 後に
合資会社の方は 複写盤が自社の製品であることを隠すために「カスガ」「ラビット」「ヨシノ」と言った
レーベルを用います そして 大正6年7月 合資会社の方が株式会社を吸収するかたちで両社は
一つとなり さらに同年11月 大阪蓄音器も併合し 大正8年には 日蓄の傘下となりますが
レーベルは そのまま「ラクダ印 オリエントレコード」として 昭和7年頃まで使用されました
 

初期のレーベルには 自社吹込み盤と複写盤が同じレーベルで存在します

オリエントレコード

オリエントレコード

オリエントレコード

 

オリエントレコード

メリーレコード

 

 

その後 複写盤が自社の製品であることを隠すため「カスガ」「ラビット」「ヨシノ」などのレーベルで
複写盤を販売しました

カスガレコード
複写盤

ラビットレコード
複写盤

ヨシノレコード
複写盤




この「地球の上にラクダのマーク」のレーベルには「東洋蓄音器合資會社製」と記されたものと
「株式会社日本蓄音器商會」と記されたものの2種類があります

オリエントレコード
東洋蓄音器合資會社製

オリエントレコード
株式会社日本蓄音器商會




日蓄に併合されてからは「日蓄京都工場」として 昭和4年3月まで使用されました

オリエントレコード
日蓄京都工場

オリエントレコード
日本コロムビア

 

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