日本ファスト蓄音器

 

昭和10年頃 奈良市あやめ池に設立されたレコード会社で 同年の8月に第一回新譜の発売が確認
されています 神戸新聞記者 山崎整(やまさき ただし)氏の記事「関西発 レコード120年」によると
関西のレコード卸しの老舗 中西商会の二代目社長 中西保太郎がかかわったのではないか?
また バタフライレコードなどで知られた 酒井公声堂の社長 酒井欽三から 昭和10年5月に その
経営を継承し 社長となった中森熊太郎が「ファスト号」と言う蓄音器を発売していることから これと
関連があるのではないか? などの推測がされています しかし その詳細は まだまだ不明な
レコード会社のようです

2年後には この日本ファスト蓄音器は姿を消し 昭和12年8月 日本ファスト蓄音器があった
同じ場所に「ニッポン蓄音器」という名のレコード会社が登場します

ファストレコード

 


ニッポン蓄音器

 

昭和12年8月 奈良市あやめ池の日本ファスト蓄音器があった同じ場所に設立されたレコード会社で
名前だけを変えて経営を継承した会社なのか? はたまた 全く違う別の人物によって設立された
別会社なのか? こちらも詳しいことは分かっていません

このレコード会社も短命で 2年後には姿を消し 昭和15年1月には 絵入レコード
(ピクチァーレコード)の先駆けとして知られる「日本絵本レコード」の工場に変わってしまいます

ニッポンレコード

トキワレコード

「ニッポンレコード」という名のレーベルには他に 昭和3年に東京・田端で設立された トンボ印の
ニッポンレコード(後のオーゴンレコード)がありますが これとは別会社です しかし
オーゴンレコードの原盤からのものが この♪印のニッポン蓄音器からも発売されていて
どこかで関係があるのでは? ・・・とも言われています
 

 

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