死 絵 
(しにえ)


 

死絵(しにえ)とは 浮世絵のひとつで 今で言うなら死亡広告のようなものです 江戸時代は
歌舞伎が盛んで各役者たちには多くのファンがいました そして人気役者などが亡くなると
肖像画に命日や戒名、墓所、追善の歌・句などを添えて浮世絵しとて発売されました
特に 八代目 市川団十郎は その端整な顔立ちから女性ファンも多かったのですが
嘉永7年に大阪で興行中 突然32歳の若さで自殺し その死があまりにも衝撃的だった
こともあって この時には百種以上の死絵が発売されたそうです

この死絵を見てみると 亡くなったのが嘉永7年(甲寅)8月6日 そして戒名が
「敬誠院浄延信士」 行年32歳で 大坂天王寺村 一心寺に葬られたことがわかります
中央には肖像画が掛軸として描かれ その下には ファンの女性たちが
団十郎の死を嘆く姿が描
かれています



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